こんにちは、佐伯です。
本日は「オプションがなぜこんなに簡単に利益をあげれるのか?」につき数値で解説します。現在トレードをしている方には必見の内容かと思います。
まずはポジション移動からです。
8月限については前回投稿で「500円ずれたら2セット目を入れる」としましたが、昨日+500円の26,750円に到達したので予定通り追加玉を入れました。
【8月限1セット目寄付き前/現在ポジション】
C26750(@535) -1
P26750 (@1050) +1
C26750 (@540) +1
P23500(@160) -3
上昇時最大損失(SQ26750以上):▲58万円
最大利益(SQ23500):+268万円
ここから2セット目追加
【8月限2セット目現在ポジション】
C26750(@625) -1
P26750 (@570) +1
C26750 (@625) +1
P24750(@110) -3
上昇時最大損失(SQ26750以上):▲24万円
最大利益(SQ24750):+176万円
2セット合成損益
上昇時最大損失(SQ26750以上):▲82万円
最大利益(SQ24750):+319万円
(単位:万円、右端が合成損益)
ここでポイントですが、2セット目の上の3セット(C売、P買、C買)は原資産の26750に揃えています。1セット目は原資産の500円上にしていたのでなぜ?と思われるかもしれませんが、単純に上昇時のリスクを軽減するためです。
仮に500円上の27250に揃えると、P27250(買)のコストが数十万円増えるので、2セット合計の上昇時最大損失が▲100万円を超えてきます。さすがにこれをゼロにすることはほぼ不可能なので、もしこのまま上昇されるとかなりの損失を生みます。
その引き換えとして、下落時の利益は少なくなっているのですが、2セット合計で見ると厚みが増しているので仮にここから1000円下落して原資産が25,750円になるとシミュレーション上は+119万円となります。
もちろん、500円下がれば反騰に備えてコールの回転をかけるので、この利益を削り、見返りに最大損失をゼロに持っていくようにしますので利益はこれより少なくはなります。
また、このまま上昇されても最大損失の▲82万円は、スクエアか擬似スクエアの手法によりおそらく▲30万円程度で着地する可能性が高いです。
ということは、このポジションの実質上の上昇時最大リスクは▲30万円程度、下落時の利益はうまくいけば100万円超えということになります。
これが「リスク&リターンの歪み」です。今回はこれを深掘りしてみます。
通常の先物やF X等のトレードは、1000円上昇すれば+100万円、1000円下落すれば▲100万円と基本的に歪みがゼロとなっています。
ではどこで歪ませて収益をとるかというと、チャートやファンダメンタルを見てどちらの方向に行きそうかということを分析するわけです。50/50の勝率をこれで上げていくわけですね。
オプションは違います。
僕は、先を読むのは下手だし、先の読み合いはプロの機関投資家やトレーダーが鎬を削っている世界なのでそこで勝てるとは思いません。
従い、「歪み」は先読みでなく、ポジション組成の時から「確定」させます。
もう一度エクセルのシミュレーションを見てください。
現在の相場26,750円から、1000円上昇すれば▲82万円、1000下落すれば+119万円。
2000円上昇すれば▲82万円、2000円下落すれば+294万円。
しかも上昇時の最大損失▲82万円は実際にはスクエア/擬似スクエアで50万円ほどは改善できるとすると、
現在の相場26,750円から、1000円上昇すれば▲32万円、1000下落すれば+119万円。
2000円上昇すれば▲32万円、2000円下落すれば+294万円。
どれだけ「リスク&リターンがポジティブに歪んでいるか?」がわかると思います。3000円の暴落をしてもSQ23750円の時は+219万円です。
これだけ聞くと、「そんな楽勝な方法があるならみんなやるでしょ?」となりますが、これには続きがあり、ここから大暴落して残り3週間で4000円下がればさすがに▲107万円と損失を産みます。
ただこのレベルになっても「飛ばし」などの手法で対処していけます。
さらに、先物やFXなどのトレードと比べてみればわかりますが、このレベルの大暴落は▲107万円ではすみません。
現状2セットで裸のプットが4枚なので、仮に先物でロングポジションをとって思惑に反して下落された場合、1枚で1000円下落するごとに100万円の損失を生むので、4,000円の下落は1枚400万円x4枚=▲1,600万円の爆損となります。
僕は以前、先物もやっていましたが、オプションのこのポジションを1年前に発見してからは、相場の動きを読まずに(というか実際は外しまくっても)収益が上がり続けるので、その他のトレードは全てやめました。
不動産投資、株式投資、トレード等全ての投資の利益の源泉は「リスク&リターンの歪み」です。そしてこれをもっとも明確に数値化できて再現性の高い方法の一つがオプショントレードとなります。
今月はこのまま大きく動かないと、ほぼ何もすることがなくなりました。
いつものように期待するのは、ここからの暴落となります。
コメント