こんにちは、佐伯です。
本日はトレード実績でなくオプションとは?的な話です。
取りとめもなく思ったことを書いてみます。
ここ数ヶ月で強く感じていくことに。オプションはトレードではなくゲームであるというのがあります。
オプションは、将棋に非常に近い特性を持ちます。
なぜ将棋かというと、単に佐伯が将棋を昔やりこんできたからですが。
佐伯自身は将棋三段で、小学生の時は全国小学生将棋名人戦の数百名が集まる県大会で準優勝までいきました。
将棋に強くなるには、矢倉や四間飛車などの戦法を覚えることはもちろんのこと、棋譜をとにかく身体に染み込むまでひたすら模倣して盤上に再現する練習が求められます。
もう数十年は将棋をやっていないのですが、オプションの動き方は将棋の駒の動かし方を非常に類似性が高いと感じています。
コール、プット、売り、買い、この4つの組み合わせで駒を作り、権利行使価格xプレミアムから成る無限の盤上にその駒を配置していく感じです。更に、他のゲームやギャンブルにはない「時間」という異次元の要素があります。
先物やオプションは、「限月」といって、終了する日があらかじめ決まっていることと、それゆえにオプションの価格(プレミアム)は同じ権利行使価格であってもSQ日と言われる最終決済時点に向かって必ず漸減していくという性質があります。
この「時間」をいかに上手く活用するかも非常に重要な要素です。
文章で書くと、オプションはとんでもなく難しそうと思われるでしょうが、将棋や、例えばポーカーで勝つことに比べると、あり得ないくらい楽に勝利(=SQ日にプラスで終わること)することができます。
一番大事なのは、(1)最初のポジションと、(2)相場がこうきたらこう動くと予めシナリオをいくつか想定することです。
(2)については、ゲームで敵がこう動いたらこう動くと想定するのと全く同じですね。
そして、将棋やポーカーなどと比較して格段に楽であるのは、意思決定に必要な要素の数が非常に少ない点です
将棋は、こうきたらこう動くというのを、数百手近く読むのですが、オプションの場合はせいぜい数個しかありません。
良く書いている、「相場が500円下がればコールの回転をかけて利益を数十万円積み増す」などです。
そして(1)について言えば、最初のポジションは、将棋でいうと矢倉、穴熊などの「型」であり、自分の性格や資金量と合わせてどういう「型」を使い、オプション市場で戦うのかを決める必要があります。
自分の場合は、昨年10月の暴騰からの暴落に伴う超やりにくい相場を目の当たりにして、「相場上昇時のリスクを限定する」戦法を採用しました。
そして「上昇時の最大損失」という定義を作り、その「最大損失」をコール玉の回転により「最小利益」に変換する戦略を取っています。
過去数ヶ月間は相場が結構荒れたのですが、全く問題なく月利10%以上を確保できています。
もしかしたら、もう生涯負けることはないのでは?と思い始めていますが、まあそんなことはないわけで(笑)、単月で損失を計上することはいつかはあるでしょう。
ただ、年間を通してマイナスで終わることは絶対にないという自信を持っています。
それはなぜか?
理由はゲームの特性にあります。
単純にいうと、将棋でもポーカーでもドラクエでもなんでもいいのですが、ゲームの特性として「練習すれば上手くなる」という絶対ルールがあります。
将棋で言うと、戦法を覚えた人間が、初めて駒を触る人間に負けることは 100%ありません。
オプションも同じということですね。
そしてもう一つ、ゲームの特性で重要なことは、勝者と敗者が必ずいることです。
ゼロサムゲーム。
株式市場においては世界経済が長期的に成長する前提にたてば、理屈的には誰でも収益を上げることが可能です。
オプションにはそれがありません。
1日で200億円が動く巨大なゲーム場は、誰かの金を誰かが奪い合う場です。
例えば私がコールを買えば、地球の裏側では誰かがそのコールを売っているわけですね。
そして、金を奪い取られるのは、ゲームの初心者というわけです。
ゲーム(トレード)をやっている期間は関係ありません。
将棋でもポーカーでも、理論を学ばずにゲームばかりしていても上手くならないのと同じですね。
そして、不思議なことに、オプション市場では、大半がルールや型を学ばずに適当にゲームに参加しているので、少しやりこめば常にゲーム場を通して相手から金を奪い取ることが可能となります(オプション市場では90%が損をすると良く言われます)。
と言うことで、本日の結論としては、オプションはゲームと非常に似通った性質を持っており、ゲームであるからにはゲームが上達するような普通のステップを踏めば、ほとんどの市場参加者はそれを知らない/やらないので、勝率は劇的にアップすると言うものです。
この話には続きとして、「人生をゲームと置き換えると、オプションはそこで勝つよりはるかに簡単」と言うのがあります。これは次回にでも書いてみます。
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