オプションで利益が伸びないパターンとは?

トレード履歴

こんにちは、佐伯です。

1週間以上の停滞に伴い時間的価値が剥がれてきたので、GW前に利益を固めていきました。

【5月限FSP寄付き前ポジション】

C30000(@53) -7

C29500(@107) -1

C29000(@95) -1

P25500(@14) -15

【5月限1セット目寄付き前ポジション】

C27500(@830) -1

P27500 (@760) +1

C26500(@890) +1

上昇時最大利益(SQ26500-29000) +169万円

下落時最大利益(SQ25500) +269万円

(単位:万円、右端が合成損益)

FSPポジション移動

C29000(@95→85) +1 決済損益+10,000円

C29500(@21) -1

FSP累計決済損益+1,180,000円

【5月限FSP現在ポジション】

C30000(@53) -7

C29500(@64) -2

P25500(@14) -15

【5月限1セット目現在ポジション】

C27500(@830) -1

P27500 (@760) +1

C26500(@890) +1

上昇時最大利益(SQ26500-29500) +162万円

下落時最大利益(SQ25500) +262万円

(単位:万円、右端が合成損益)

ポイントです。

GW前に懸案のC29000をC29500に低コストで飛ばしました。

前回投稿の最後で「SQ2週間前まではなんとかこのあたりで停滞してくれないかと、虫のいいことを考えています」と書きましたが、なんとも都合の良いことに、停滞&若干の下落をしてくれました。

明日がSQ2週間前なので、それに向けてC29000のプレミアムが急激に剥がれてきています。前回は9日前でC29000は@260円でした。本日はこれが@85円まで落ちてきています。

原資産に近い方が必ず時間的価値が大きいので、必然的にこれを切ってC29500に飛ばした時の決済損失は今の方が格段に安くなります。

結果として、SQ値が25,500-29,500円の4,000円幅で利益は+160万円超えとなりました。

損益展開表を見てわかるように、上昇に対しては30,000円まで利益確定となり、残り2週間は少々の上昇には反応せずチキンレースに持ち込みます。

過去30,000円を超えたのは2021年の8月なので、1年半以上このラインには到達していません。今の市況では29,000円すら到達しなさそうなので、そこからさらに1,000円のバッファーを持って残り2週間の勝負に臨むのでほぼ勝利は確定的と考えています。

積み増しの余地としては、SQ1週間前にここから下落すれば、C30000をC29500に1回転かけて、さらにP26500に蓋をするくらいです。うまくいって+170万円いくか行かないかというところでしょう。大した余地ではないのであまり拘る必要はありません。

ここで本日のタイトル「オプションで利益が出ないパターンとは?」に触れます。

結論を言うと、「期近で勝負できない」、「遠すぎる期先の遠すぎる権利行使価格だけを取る」パターンです。

4月からコンサルをしていますが、4月限の暴落&暴騰もあり、かなり期先の遠いFSPをとる方が、何人かいらっしゃいます。例えば7月限のC32000やP20000などです。

ポイントは、「何日間でどれくらい利益を取りたいか?」と言う利回りです。これを説明します。

例えば、個人的にコール売り玉で99.9%安全だろうという位置として、C32000があります。バブル崩壊後の最高値は2021年8月の30,795円。実に35年間これを抜いていないわけですね。日本経済も先行きが明るいわけではなく、それに1,000円以上上乗せされた価格まではまあ行かないだろうと思っています。

32000のプレミアムは、本日現在で5月限@0円、6月限@4円、7月限@26円。

ここで取るとすれば、ぎりぎり7月限。必要証拠金が45万円です。

では、月利はいくらでしょうか?

想定投資元本が450,000円。2.5か月後の利益が26,000円、1か月換算では10,400円。

月利=10,400/450,000=2.3%

オプションで月利10%を目指すのであれば、想定投資元本45万円に対しては4.5万円の月利がないと見合わないということになります。

まあ、月利2%でも年利24%なので、普通の投資に比べれば段違いですが・・・

もう一つ重要な点、それは「資金が2.5か月寝る」ということです。

私も期先は取りますし、コンサルでは個別でそのアドバイスもしますが、ブログで期先にほぼ触れていないのは、期先の使い方はこの「資金が長期間寝る」=「先物オプション余力を長期間食う」ということで、実は暴騰や暴落耐性が弱まることになるからです。

それを乗り越えるのは単純に「資金量」だけとなります。資金量とは証券口座にあるお金だけではなく、万一の追証に耐えられる預金なども入ります。

資金量は個人個人で違うので、単純に証拠金がいくらという世界からもう一段上のリスクマネジメント力が求められます。

ちなみに、この逆パターンの例が、オススメできる動きでは全然ないのですが、今回5月限のC29000でも耐えるという動きです。9日間で@260→@85になると言うことは、「この9日間で@175円x1,000円=175,000円の利益が浮き上がってきた」ということです。

オプションで継続的に利益を上げていくには、期近は耐えればプレミアムがどんどん減少していくので、時間的価値を最大限活かすために「期近のチキンレースに耐える」ということも必要ですね。

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