30万円を使い200万円の収益改善をしました

トレード履歴

こんにちは、佐伯です。

本日より3月限の状況をシェアいたします。

タイトルにもある通り、今週はスクエアポジションを利用して、かなり投資効率の良いポジション移動をしたのでシェアいたします。

3月限については、2022年1月22日の記事よりアップデートをしていませんでした。投稿を動きの速い2月限に集中していたためです。

未投稿の間の動きとしては、1月29日の投稿の2月限で行ったように「最大利益水準の500円上に来たらプットを1枚切る」を3月限の1セット目P26000に対しても行っています。

結果として、ポジションは以下の通りになっていました。

【3月限1セット目寄付き前ポジション】

C29000(@645) -1

P29000(@975) +1

C27500(@965) +1

P26000(@215) +2

P26000(@215) -4

上昇時最大損失 (SQ27500以上):▲43万円

最大利益(SQ26000):+107万円

【3月限2セット目寄付き前ポジション】

C28500(@565) -1

P28500(@1190) +1

C27500(@885) +1

P25500(@305) +2

P25500(@300) -5

上昇時最小利益 (SQ27500以上):+21万円

最大利益(SQ25500):+221万円

2セット合計損益

上昇時最大損失  (SQ27500以上):▲22万円

最大利益(SQ25500-26000):+278万円

(単位:万円、右端が合成損益)

この「1枚切る」前の損益は、1月22日付け記事「暴落時でも月利20%を狙う手法とは?」をご参照ください。

暴落に備えたリスクヘッジのため、P26000の5枚→4枚をたった1枚切ったものですが現時点で暴落は来ておらず、逆にかなり損益が悪化しています。更に重要なポイントは1セット目の最大利益の箇所とその金額です。

図のどこかお分かりですよね?

SQ26000円で1セット目の最大利益は107万円です。

これはかなり少ないです。

そして、相場が25000円まで下落すれば、その利益は7万円となります。そしてそれ以上下落すれば無限にマイナスが膨らんで行きます。

前回の投稿で報告したように、相場は1月初旬の29,300円から1ヶ月経たずに最大26,030円と3,000円以上暴落しました。

現在の相場は27,000円台前半ですが、3月限のSQ日である3月11日までまだ1ヶ月以上もあるので、ここから2-3000円の下落、すなわち24,000-25,000円近辺に落ちても不思議ではありません。

そんな中、まだ「期先」である3月限の最大利益=最大リスクポイントが26,000円であるというのは相当危ないということがわかります。

現在のグローバルの株式市場は明らかにコロナバブルの終焉の雰囲気であり、下落、暴落がいつきてもおかしくないことは日々の報道を見てもわかると思います。

色々シミュレーションした結果、今回初めてですが、この3月限1セット目をスクエアポジションにしてCLOSEすることにしました。

P26000(@215→275) -2 決済損益+120,000円

P26000(@215→275) +4 決済損益▲240,000円

P27500(@700) -1

【3月限1セット目CLOSEポジション】

C29000(@645) -1

P29000(@975) +1

C27500(@965) +1

P27500(@700) -1

最終損益▲280,000円

2月限ではスクエアポジションにした結果、プラスが出ていますが、期先である3月限は時間的価値が大幅にのっているので残念ながらマイナスです。

つまり、この1セット目に限って言えば、「最初から建てなければ良かった」ことになります。

それではなぜこのような結果になったのか?

これは明らかでして、2月限がまだ進行中(期近)の段階で3,000円の暴落があったからです。

期先を入れるのは、高いプレミアムが取れるという点でメリットがあるのですが、2ヶ月近くポジションを抱えるので、その裏返しのデメリットとして、早々に暴落されればSQまで耐えれず突き抜けられるリスクが増大します。

つまり相場の停滞時には、期先で高いプレミアムを取れるので収益が上がるのですが、暴落相場ではリスクが一気に増すことになります。

そして今回はそのリスクが顕在化したということです。

この後に、3月限の(新)1セット目を作り直しました。

【3月限(新)1セット目現在ポジション】

C28000(@340) -1

P28000(@950) +1

C28000(@345) +1

P25000(@150) +2

P25000(@145) -5

上昇時最大損失 (SQ28000以上):▲81万円

最大利益(SQ25000):+219万円

上記の最大損失には、CLOSEした分の損失▲28万円も含んでいます。

また、2セット目は変更ありません。

【3月限2セット目現在ポジション】

C28500(@565) -1

P28500(@1190) +1

C27500(@885) +1

P25500(@305) +2

P25500(@300) -5

上昇時最小利益 (SQ27500以上):+21万円

最大利益(SQ25500):+221万円

2セット合計損益

上昇時最大損失  (SQ28000以上):▲60万円

最大利益(SQ25500):+390万円

(単位:万円、右端が合成損益)

この記事の前半の合成損益展開表と比較して、今回28万円の損失をあえて出したことにより、どれだけ下落時の損益やリスクが改善したかお分かりになりますでしょうか?

SQ25000円の時を比べて見ましょう。

寄付き前ポジション:+128万円

現在ポジション:+340万円

なんと212万円も損益が改善しています。たった28万円のコストをかけただけで、その損失も含んだ上で、これだけの収益アップです。

また、更にその下のSQ24500円では以下です。

寄付き前ポジション:▲22万円

現在ポジション:+140万円

つまり、SQまであと1ヶ月弱ある中で、現在の相場から2500円程度下落されても問題はないということです。

オプションの収益計算に精通すると、このようなポジション移動のイメージも瞬時に浮かんでくることになります。売り玉のみの初級トレードからは何がなんだかわからないと思いますが、売り玉の位置、買い玉の伸び、時間的価値、SQまでの日数などの要素を全て考慮してこのような動きをしています。

一方、相場が28,000円以上に停滞、上昇した時の損失は▲60万円となっていますが、これは全く気にしていません。

あと1ヶ月で1回でも27,000円近辺に相場がタッチすれば、毎度のコール買い玉の回転でこれはほぼ損失ゼロに持っていける算段があるからです。更にSQ直前にスクエアポジションをうまく使えば仮に停滞しても微益は達成できる可能性が高いです。

つまり、このポジションで「上昇リスクはほぼゼロ、下落期待」といういつものスタイルで再スタートしたということですね。

それでは引き続きよろしくお願いいたします。

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