(本日夕方の投稿後に、FSPの追加移動(青色下線部分)をしたのでそちらベースで修正をしました。)
こんにちは、佐伯です。
珍しく連日の投稿となります。
クレディスイスの経営不安を受け、昨日のナイトセッションの最安値は26,190円までいきました。800円超の下落ですね。
4月限は5週間あります。今週が激動の1週間でしたが、明日時点で4/14のSQまでまだ丸々4週間あります。
先週の急騰後で3月SQが28,377円、そこから1週間で2000円超の急落。
この急騰からの急落というのが、オプションに限らず最も損失、しかも巨額の損失を生むパターンです。この2年間でこれが起こったのは2021年の10月限以降、実に1年半ぶりとなります。
それでは、昨日と本日動かしましたので見ていきます。
【4月限FSP寄付き前ポジション】
C29500(@98) -10
P24500(@25) -16
【4月限1セット目寄付き前ポジション】
C27500(@470) -1
P27500 (@750) +1
C27000(@570) +1
合成損益:
上昇時最小損益(SQ27000-29500) +164万円
下落時最大利益(SQ24500) +414万円
(単位:万円、右端が合成損益)
【5月限1セット目寄付き前ポジション】
C27500(@830) -1
P27500 (@760) +1
C27000(@795) +1
4月限+5月限合成損益:
上昇時最小損益(SQ27000-29500) +114万円
下落時最大利益(SQ24500) +614万円
(単位:万円、右端が合成損益)
FSPポジション移動
P24500(@25→170) +2 決済損益▲290,000円
C29500(@69→14) +10 決済損益+550,000円
C29000(@27) -10
P24500(@25→135) +2 決済損益▲220,000
C28500(@55) -2
FSP累計決済損益+989,000円
4月限1セット目ポジション移動
C27000(@570→485) -1 決済損益▲85,000円
C26500(@760) +1
4月限1セット目累計決済損益▲132,000円
5月限1セット目ポジション移動
C27000(@795→630) -1 決済損益▲165,000円
C26500(@890) +1
5月限1セット目累計決済損益▲445,000円
【4月限FSP現在ポジション】
C29000(@27) -10
C28500(@55) -2
P24500(@25) -12
【4月限1セット現在ポジション】
C27500(@470) -1
P27500 (@750) +1
C26500(@760) +1
合成損益:
上昇時最小利益(SQ26500以上) +150万円
下落時最大利益(SQ24500) +350万円
(単位:万円、右端が合成損益)
【5月限1セット目現在ポジション】
C27500(@830) -1
P27500 (@760) +1
C26500(@890) +1
4月限+5月限合成損益:
上昇時最小利益(SQ26500以上) +123万円
下落時最大利益(SQ24500) +523万円
(単位:万円、右端が合成損益)
ここ数日でかなり動かしているので、参考までに4月分の建て玉一覧を載せておきます(5月分はFSPが混ざっている為、混乱を避けるために4月分のみ)。こう見ると動かしている割には、現時点の建て玉はシンプルなことがわかります。
ポイントです。
4月SQまでまだ4週間以上あることを考えると、絶対に放置してはいけない局面です。
ただ、前回同様にやることはほぼ同じです。
P24500の売り玉の処理が中心です。
まず、昨日のナイトセッションで、P24500の売り玉を2枚@170円で切りました。この見合いとしてここには出てきませんが、5月限のFSPとしてC29000(@95)で2枚建てています。
さらに、本日のナイトセッションで、P24500の売り玉を追加2枚(@135)で切りました。こちらは見合いとして、4月限のC28500(@55)を建てています。
4月限の暴落リスクを、4、5月限の暴騰リスクに転化したとのことですね。
これだけでは損益的にはマイナスなので、その一部補填として、4月限のC29500の売り玉10枚をC29000に回転して約13万円の収益改善をしました。
つまり、この一連の動きで、4,5月合計では損益をほぼ維持しながら、リスクとなるP24500の売り玉を4枚処理できたことになります。1週間前の当初ポジションと比べると、損益はあまり変わらず、リスクポジションのP24500の売り玉を20枚から12枚に大きく減少できていることがわかると思います。これを迅速にやれるかどうかが大暴落時にとてつもない収益の差となってきます。
次に、4月限と5月限の基本ポジションは両方ともコール玉を26500まで回転をかけました。
ここは非常に迷った点です。
そもそも、「コールの回転」とは相場の反騰に備えるものです。従い、このまま相場が続落するのであれば回転に伴う決済損失が単に無駄になるだけです。
相場の読み次第なので正解はないのですが、この2日間でP24500を8枚切って暴落時のリスクを相当減らしているので、多少は暴落のバッファーを縮小しても反騰時の利益を優先させました。
ここからシナリオ分析です。
まず、停滞や上昇は問題ありません。 リスクとなるC28500の売り玉2枚は現在の26,500円近辺から2,000円も上にあるので、マーケット情勢を考えるとここが危なくなるのは今は考えなくて良いでしょう。
4月SQまでまだ4週間あることを考えると、ここらで1-2週間停滞してくれると非常に楽になります。
4月限は上昇時の最小利益が+150万円ですが、このシナリオの場合はプットやコールの回転と最後のスクエアによって+20万円ほどは積み増しできるので、+170万円近辺で終了する見込みです。
次に、下落シナリオ。
これは「いつ」下落するのかが極めて大事になってきます。
その意味は、相場がP24500に到達したら全玉決済の方針は変わらないのですが、下記最新ポジションに基づく分析では、その時の24500のプレミアムが@450円で損益トントンと出ているからです。
これについては、昨日時点ではP24500を全玉決済した場合の損益分岐点が@400円でしたが、本日4枚を切ったことにより損益分岐点が@450円と@50円の余力が出ていることがわかります。
もし来週あたりにドカンと来ればプレミアムは600円程度はいくでしょう。この場合、損失は差額の@150円x12枚=▲180万円となります。
ただ、その場合C28500(@55)2枚、C29000(@27)10枚のプレミアムはカスみたいなっており、下への回転で追いかけていくので、少なくとも+50万円は作れます。とすると@600円でP24500を決済した時の損失は▲130万円。
こう考えると、かなり最悪のシナリオでも、過去3ヶ月の単月平均利益(約200万円)で十分取り戻せることがわかります。
逆に、あと2週間相場がもってくれてSQ2週間前になると暴落はほぼ怖くありません。
このタイミングになると、「時間的価値の減少」が効いてくるので、損益分岐点の@450円近辺で切れる可能性が高いです。
ここまで分析すると、4月限はここから2週間で相場が24500円まで暴落するのか?のチキンレースになっていることがわかります。
ここから2週間で少々下落しても24500円まで到達しなければ、ほぼ勝ち確定との読みです。
もちろん、これは相場がどんどん下落しても何も手を打たない場合のことであり、実際はP24500の残り12枚を暴落過程で切っていき少なくとも10枚にはすると思います。また、コールの回転もあるのでまだまだ無限のシナリオがあります。
大事なのは、「ボトムライン」がどこか?をシンプルな数値で把握しておくことですね。
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