トレード履歴(2021/8/20)

トレード履歴

おはようございます、佐伯です。

昨晩のナイトセッションで、マーケットが500円幅で急落したので、以下のポジション移動を行いました。

寄付き前ポジション

9月限C28625 @93 -3

9月限P28125 @555 +1

9月限C27625 @590 +1

9月限P25875 @96 -3

(註:C コール、P プット、+1 買いが1枚、-1 売りが1枚)

C28625 決済買い(@93→38) +3 +165,000円

C28250 新規売り(@70) -3

C27625 決済売り(@590→235) -1 -355,000円

C27125 新規買い (@475)-1

決済損益▲190,000円 (今月トレード決済損益累計▲181,000円)

ここで、オプション取引に慣れていない方は、「決済損益で損が出ている?」となると思います。佐伯も最初はそうでした。

期中の決済損益は一切関係ありません。見るのは限月が締まった後の決済損益だけです。

今回も「買い玉の移動」で潜在損失を大幅に減少させましたが、その過程で必ず期中の損が計上され、最後にひっくり返る構造になっています。

それでは、今回の一連の流れを踏まえた途中経過ポジションをみてみましょう。

途中経過ポジション

9月限C28250 @79 -3

9月限P28125 @555 +1

9月限C27125 @475 +1

9月限P25875 @96 -3

SQが「売り玉」の範囲内に収まった場合の想定最大損失

SQ値27,125〜28,125円:買い玉▲3万、売り玉+53万、決済損益▲18万、合計31万

SQが「売り玉」の範囲内に収まった場合の想定最大利益

SQ値25,875円:買い玉+122万、売り玉+53万、決済損益▲18万、合計156万

SQが売りの範囲内での想定最大損失が、3日前の▲7万から+31万と大きく改善しています。これは上記の決済損失19万円も入れ込んだ上での数字です。

「損失を計上したのに、潜在的な最終想定損失が減少した」という魔法のような手法です。これが「買い玉の移動」という手法です。

一方、この途中経過ポジションのどこにリスクがあるか、お分かりでしょうか?

売り玉を回転したことにより、そのコールとプットの売り玉の値幅が2,375円と2,500円を切ってきました。この2,500円の値幅が一つの危険信号です。

記事執筆時点での日経平均は27,200円。マーケットは上下1,000円程度は簡単に動くので、9月12日のSQ日までに25,875円、または28,250円を突き抜ける可能性は大いにあります。「売り」の場合は突き抜けた分は最終的に損失となります。これが「オプションの売りは損失無限大であり素人には勧められない」と一般的には言われる所以です。

ここで使うのが、「期先買いの手法です。

以下のポジションを追加で取りました。

10月限 C27250 新規買い(@550) +1 

10月限 P27250 新規買い (@980) +1

9月限でなく10月限です。合計で153万円の経費を使ったことになります。

現在ポジション

9月限C28,250 @79 -3

9月限P28125 @555 +1

9月限C27125 @475 +1

9月限P25875 @96 -3

10月限C27250   @550  +1 

10月限P27250    @980   +1

これが大幅な上昇、または下落への「ヘッジ」となります。

簡単にいうと、下落の場合25,875円を突き抜けたところから、P25875(売)に損失が発生し始めますが、これを期先のP27250(買)の伸びでケアしていくことになります。

マーケットが25,875円まで落ちてきた時は、期先のP27250は、27,250-25,875=1,375円の含み益があります。本質的価値が1,375円です。さらに期先なので時間的価値が約200円ほどついていると仮定すると、約1,600円のプレミアム。ここから買いの経費である980円を引くと600円の含み益が出ることになります。

600×1,000倍=60万円。

ここに、SQ値が25,875円の場合の潜在利益156万円があるので、合計潜在利益約220万円となります。

マーケットが25,875円から下落した場合の損失は以下のシミュレーションです。

9月限P25875 -3  3枚の損失 

9月限P28125 +1  1枚の利益

10月限P27250 +1  1枚の利益

「ネットで1枚の損失」が発生する。

1,000円下落=▲1,000円x1,000倍x1枚=▲100万円。

2,000円下落=▲2,000円x1,000倍x1枚=▲200万円。

つまり、2,000円幅の下落=23,875円までは損失無し。さらにここまでマーケットが下落していくと、当然その間にC28250(売)の回転を2-3回かけて決済損益を積みましていくので、利益はさらに膨らみます。

まとめると、3週間後のSQ日である9月12日までに、現在の日経平均27,200円から23,875円=約3,300円下落までは損失が全くでないという魔法のようなポジションが出来上がりました。

そして、このポジションが一番美味しいのは、25,875円までの下落です。「現時点から1100円幅は下落して欲しい」のです。この時に利益は150万円を超えてきます。

「初級トレード」では、売り玉だけを建てるので基本的なポジションは、「とにかくマーケットが停滞してくれ、動かないでくれ」でした。

一方、「ハイブリッドトレード」は、「マーケットが上下どちらでもいいので大きく動いてくれ」です。

マーケットからか金を取り出す手法が全く違うということです。

ということで、9月限はほぼ理想の形に仕上がってきました。あとはあまりやることもないですが、SQに向けて丁寧にケアをしていきたいと思います。

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